君よちなっちゃんを超えろ!3

 

 

俺はレイジ、高校3年生受験戦争真っ盛り。

若い(30代前半)母、ちなっちゃんといっしょに暮らしている。

何というか……ちなっちゃんと呼んでるし、友達みたいなものだな、本名は千夏。

そして俺の彼女の彩(いろどり)。俺の事を物凄く好いてくれており、俺の為に

ちなっちゃんと二度ボクシングの試合をしている。

その試合をなぜしなければならなかったか……それは俺の家系は大富豪で

俺に遺産が相続されると、俺は気弱で弱いので金目当ての強盗、嫌がらせが増える

だろう、そんな場合にでも俺を守れるかどうか、ちなっちゃんは彩をテスト

したのだ。ちなっちゃんの中で彩の評価は上がっただろう。善戦? をしたもんな。

 

 

 「こんにちはー」

彩の声だ、俺は玄関に出た。いっしょに学校へ行こうというのか?

そういえば冬休みだったな、忘れて学校へ行くところだった。私服で彩は手を振っている。。

俺はジェントルマンらしく「やあウォーメン!」と右手をあげて返事をした。実に

紳士的では無いか。威風堂々としている。

「……どうしたの? 頭打ったの? 病院行く?」

彩は本気でそう言っているようだった。

「いや、俺の中の部分の紳士を出しただけだって紳士の息子も元気だよ」

 

その後、110番に電話しようとした彩を俺は力ずくでやめさせた。

「ちょっと、何よ」

「何よじゃない、俺はいたって普通だ!」

「それがデフォルトだったっけ? もう……」

彩はぷぅっと膨れる。

「ごめんごめん、マンネリを防ぐ為に色々演出しているのさ」

「そう? ならいいけど……で、今日デートしよっ!」

「しーっ! ちなっちゃんに聞かれたらどうするんだよ!」

「え? でももう横にいるし、隠し事は出来ないかと思って」

「えっ!」

俺が横を見るとゴゴゴゴという文字が見えそうなほど険しい顔をしている

ちなっちゃんの顔があった。

 

ゴゴゴゴゴ「そんなに気軽にウチのレイジを連れ回さないでくれる?」

「いえお母様」

「お母様!?」

「あっ、すみませんお母さん!」

「いっしょじゃ! まだ付き合うのも結婚も許したつもりは無いからね!」

 

とりあえず彩を家の居間に上げる事になった。いちばんソワソワしているのは、俺だ。

一触即発の空気が流れる、俺は気まずくてしょうがないぞ。

「じゃあ、紅茶でも入れてきましょうかね」

ちなっちゃんは立ち上がって台所へ行った。居間では彩と俺だけにいなる。

「なんか私、紅茶入れてもらえる位には歓迎してもらえてるんだ」

「そ、そうみたいだな。客に紅茶を出すのは珍しいかもな」

「やった!優遇されてるよ私!」

そう騒いでいると紅茶が三人分運ばれてきた。

「おっと、ケーキも忘れてたわ」

ちなっちゃんが再び台所へ行く。

「案外家庭的な家なのね、召使いがいて何でも言うこと聞いてお茶でもケーキでも

運んでくれると思ったのに」彩は感慨深くそう呟いた。

「いや、そうなんだけど、ちなっちゃんは自分で何かとしようとするんだよな」

「そうなんだ、なんだか金持ちぶってなくて私は好き」

そこで俺は何かおかしいなと思った。

(あれほど彩に厳しかったちなっちゃんがいきなりここまで優しくなるのはおかしい)

「ちょっと紅茶のカップ借りるね」

俺はそう言って俺は飼っているハムスターに、指に紅茶をちょんと付けて舐めさせた。

ハムスターはその瞬間ひっくり返って動かなくなった。

「ど、毒入りだ! 彩ちゃん! これ毒だよ! ちなっちゃんが君を……」

台所からこっそり、ちなっちゃん覗いている。

「ちっ、ちなっちゃん! 何覗いてんの? 俺の彼女に何するんの!」

「チッ!」

ちなっちゃんは舌打ちをして言った。

「しびれ薬よ、命に別状は無いわ」

「そうか、良かった……って、なんでしびれ薬なんだよ!」

俺は突っ込んだ。

 

「いや、痺れてる間に奥深い十メートル位下の土に埋めるとかゴニョゴニョ」

「怖いよ! ちなっちゃん怖いよ! 何痺れさせて埋めようとしてるの! 完全犯罪でもないし!」

「嘘嘘、2メートル位よ」

「解決になってないよ! ちなっちゃん! そろそろ俺たちの事を認めてくれよ!」

「ダメダメ、レイジを守る力なんてまだまだ無いんだから」

そこへ彩が言葉を発した。

「今日はコンディションばっちりですので、お母様にも納得して頂けるかと。

マウスピースから青いブルママ、グローブまで持ってきてますよ」

「へぇ、いい心がけじゃない。またやる?」

 

じゃあポイントカード……、ああ持ってるわね。今日私からダウンを奪ったら今日のデートをオッケーにするわ。

「わぁ、ありがとうございます! どんどんポイント集めてイイ所まで行きます!」

「フん、言っておくけど、私は前より更に強くなってるからね」

「お母さん、負けませんよ!」

 

ちなっちゃんと彩は地下ボクシング練習場へ行った。

俺も後へ続く。

彩は改めて感嘆する。

「この大きなお屋敷とその財力でしたらこういった設備を使えるのはたやすいでしょうね」

 

「はい、おだてはいいからやりましょう」

 

ちなっちゃんは冷たく言い、自分の赤コーナーの準備をしている。

赤いトランクス、赤いグローブ、赤いブルマ(下着は履いていない)

ちなっちゃんは彩を絶対に赤コーナーで格上にするつもりが無いらしい。(当たり前か、彩も

自分から青コーナーセット持って着てるしな)

まあ過去の二試合は結局彩がボコボコになって負けた。

俺は嬉しくて目を細めるのは、2人の豊満な胸が堪能出来る事だ、トップレス最高!。

チクショウ、嬉しくて涙が出るぜ。

 

「じゃあレイジがレフリーと2人のインターバル担当ね」

ちなっちゃんが言う。

「また俺か、まあ嫌いじゃないからいいけど」

それを聞いてフッとちなっちゃんが笑った。

「アンタ達、前の私との試合の後、電話エッチしたでしょう」

俺の心臓がドキンと跳ね上がり、彩も驚きを隠せないようだった。

「あれ、面白かったから屋敷中に流してたのよ」

「ええっ! 盗聴してたのか!?」俺は大声をあげる。

「見せしめよ見せしめ」

(くそっ、彩、今日こそ勝ってくれっ!)

俺はゴングをカーンと鳴らす。

純白のマウスピースを口からもっこりと出した2人はリング中央へ躍り出た。

(ちなっちゃんがんばれ!)

俺は祈り続ける。その祈りが届いたのか、彩はフックやジャブを華麗にかわす。

「いいぞ! 彩!」俺が叫ぶと、ちなっちゃんは俺をみた。

「あんた、親を応援しないって……」

バキッ!

彩のフックが軽くヒットした。

「ぶふぅっ!」

ちなっちゃんが足をふらつかせる。

そこで一気に彩はたたみかける。

フックをガンガン打ち、ちなっちゃんが後退して行く。

「そこだ! 今日は押してるよ! いいよ彩!」

それから彩はロープぎわにちなっちゃんを追い込んでひたすら連打する。

彩が輝いて見えた。しかし、俺の目は当人の太ももに行っている。

むちむちで汗ばんでいて、あれに顔を挟まれないかなとひたすら思っていた。

次にブルマ、これはちなっちゃんもだが、下に下着を履いていないのでダイレクトにマ●コの

スジにかなり食い込んでいる。このブルマが肌色だったとしたらもう下半身裸にしか

見えないいなと思った。アンダーヘアは見えないが。

彩がガンガン攻めている。俺は思った。 ちなっちゃんってこんなに弱かったっけ?

いや、彩が強くなったのはいいんだけど、ここまで一方的になるかなぁ?

 

バキッ! ちなっちゃんのガードの隙間からストレートが当たる。

「ぶほっ……」

ちなっちゃんがロープに全身を預ける。

(勝てる!)

彩はストレートを打った。

 

ガッ!

 

ブロッキングされた。

「へぇ、こんな程度で調子に乗っちゃうんだ、打たせてやってるだけなのに」

ちなっちゃんがニヤリと笑う。

バキッ! ドガッ!

パンチの連続がちなっちゃんの顔面を狙う。

「思ったほど痛くないわね、私は色々修羅場をくぐってきた女よ。刀で切られた時にしたら大したことはないわ」

ちなっちゃんはスルリと彩の脇をすり抜けて体制をかえた。

「ほら、これであなたがロープぎわ」

「えっ?なっ、何で!?」

ぐしゃぁぁっ!

彩の顔面に強烈なパンチがヒットした。

「うぐふ……」

彩が呻き、豊満な胸をゆっさゆっさと揺らす。

「高校生如きが私に歯向かうのが間違っているわね」

ちなっちゃんは彩のボディをズムッ! ズムッ!とさんざん攻めた。

「どう? アバラの内側まで響くでしょ?」

ずぶぉっ!

フィニッシュに強烈なボディが鳩尾に突き刺さった。

「あ、あ……かはっ!」

彩が糸状の唾液を口から吐き出し、それは顎を伝ってブラブラと揺れている。

「緊張しすぎてツバがネバってるの? 汚いわねぇ」

ぐしゃ…………

ちなっちゃんのグローブが彩の顔面を殴打して、グローブと顔面の隙間から唾液らしき粘液が円を描くように飛び散った。

そしてゆっくりとグローブを引く。

唾液がねばーっと彩の口からちなっちゃんの赤いグローブへと伝った。

「駄目ねぇ、こんな事で調子に乗っちゃったの? ああ、これで私のグローブ洗わないと、あなたの唾臭さが

しみこんで取れなくなっちゃうわ」

ズガッ! バキッ!

今度は彩が殴られる番、サンドバッグになる番だった。

ゴキッ、ズバッ!

「ぶえほっ!」

左右へ顔を打ちぬかれ、彩は口からマウスピースを山のように盛り上げながら必死に踏ん張った。

「あんたみたいなヘナチョコボクサーなんて私の息子、レイジを守る事なんで出来ないわっ!」

グシャッ!

 

「あ」

彩の口から盛り上がっていたマウスピースがフックで宙を舞った。唾液をまとわりつかせ、糸を引きながら回転をして

俺のほうへ向かってきた。

「うおっと」

びちゃぁっ

俺の顔に彩のツバがめいっぱい飛沫となって散ってきた。

俺はそれを手に取っていたのだった。

鼻を覆うような刺激臭がする。彩のマウスピース……。

ラウンドを追うごとにどんどんクサくなって行くんだろうな。

 

俺はタイマーを見ながら

インターバルのゴングを鳴らす。

 

そして赤コーナーへちなっちゃんが行き、青コーナーには彩が行った。

俺は両方二人のセコンドをしなければならない、フェチとしては贅沢なものだ。

俺はダメージの大きい彩の方へ向かう。

「大丈夫か?」 声をかけて彩の顔を見るが、得に鼻血も口を切ってもいないようだった。

「ごめん、マウスピースはどこへ行ったの?」

「あ、俺の方に飛んできたからキャッチして、ほらここに」

「……何だか恥ずかしいなぁ」

「そうか?」

「そうだよ、前やったマウスピースオナニーも顔から火が出るほど恥ずかしかったんだから!」

「そうかー、でもこれは抜けるな、やっぱり彩のツバは別格だよ」

「そ、そうかな」

まんざらでもないようだ。俺としてはもっと出来上がったマウスピースを堪能したかった。

「思った程ダメージは無いみたいだね、マウスピース洗うよ」

「いや、私のマウスピースは洗わなくていいわよ」

「えっ?」

「だって、お正月のお年玉って言ったらおかしいけど、ツバでベトベトで臭いマウスピースをあげたいもの」

「そ、そうか(たまらんな)」

俺はちなっちゃんのコーナーへ向かった。

 

「遅いじゃん」

ちなっちゃんはふてくされている。

「はいはいごめんよ、じゃあマウスピースをこのバケツに出して!」

俺がそう言うと、否定された。

「いやいや、私のマウスピースはレイジの両手で受け止めてもらわないと」

「え?なんで?」

「うーん、セックスで言えばクンニみたいなものかな」

「??」

俺は意味がよく分からなかったが、両手を差し出した。

「んむ、ぶへぇ」

大量のツバにまみれたマウスピースがニュルンと出てきた。

「さっきちょっと殴られてるから臭いかもよ?」

俺はちなっちゃんにそう言われて嗅いで見た。どんな匂いがするんだろう?。

ツーンとした彩には引けを取らないツバの匂いが鼻腔を激しく刺激した。

「どう? 私のマウスピース臭いでしょ?」

「臭い、ツバの匂いがムンムンして鼻を刺激する。しかしどうして?」

「それは、私が発情してるから。発情した女のツバやマ○コは臭いのよ」

俺はちなっちゃんに興奮してしまった。

「マ○コって本当に臭くなってるの?」

「じゃあブルマをパタパタしてごらん?」

言われるとおり俺はよくボクシングのインターバルでやるように、ブルマをパタパタして空気を送り込んだ。

「うっ!」

ムワッと立ち登る生臭い潮の香りが鼻をつく。

「どう、私の発情の匂いは」

何度もムワッという匂いを感じると、勃起してきてしまった。

「あら、我慢という事を教えなかったかしら、この子には」

ちなっちゃんがわざとらしく言う。

「が、我慢するよ、そりゃあでもすっごく生臭い、」

「それにクリトリスが勃起してるの、わかる?」

そういえばブルマの上にポチッと何かが付き出ている。

「ちょっと見て見るね」

俺はちなっちゃんのブルマを足首まで降ろした。そしてちなっちゃんは両足を開いた。

小指ほどあるクリトリスが包皮に覆われていた。

「剥いていいわよ?」

俺はちょいっと包皮を剥くと、ブルン!とクリトリスが勃起して跳ね上がった。

「ねえ、ポイントカードにおまけするからさ、私のクリトリスをフェラしてよ、興奮しちゃってさ」

俺は親に言われるとは思わなかった。何だこの親は。しかし30前半なので女として全然見れる。

マ○コの匂いがムンムンするし、俺はちなっちゃんの股に顔をうずめた。

ジュポッ、ジュポッと音をたててクリトリスフェラをするがスムーズに行かない。

「ああ、じゃあこのマウスピースから垂れる唾をローション代わりにしたらどう?」

ちなっちゃんは俺の手からマウスピースを取ると、それにまとわりついているツバをタラーッと垂らした。

確かにクリトリスフェラは楽になった。しかし臭い。磯の匂いといっても、それを濃縮した匂いだ。鼻に

ツーンと来る。これがちなっちゃんで無かったら俺は我慢できなく、臭い! と放棄していただろう。

だがフェロモンの香りなのか、俺は夢中でクリトリスを口に出し入れしていた。

口の中でクリトリスがビクン、ビビッ!と跳ねる。

「はぁ……ぁぁ……」

ビクンビクンヒクッヒクッ! 激しくクリトリスが跳ね

ちなっちゃんはすぐにイってしまった。それもそうだろう。こういう事をしてくれる旦那もいないのだから。

ちなみに俺の父は死んだわけじゃない、「ちょっとそこまで」と行って、とんずらしてしまったのだ。ダメ親父、

どこで何をしてるのやら」

俺は急いで生臭さの残る口を押さえ、リングサイドへ向かって、2R開始のゴングを鳴らす。

カーン

 

彩とちなっちゃんは同時に真ん中へ突っ込んで行った。

「前のラウンドではやられてしまいましたが、このラウンドではやり返しますよ」

「へぇー、彩ちゃんだっけ、実力では勝てないと思うよ?」

二人はリングの中央で素早くパンチを繰り出し合った。

「ふむ、強くなったとはいえ、これまでか」

ちなっちゃんのアッパーが彩の顎をとらえる。

 

 

 

グワシャッッッッ!

 

 

 

彩の口から血と唾液が吐き出され、マウスピースが吹き飛んだ。

 

ビチョーン! トントントントントン」

 

血まみれのマウスピースは俺の目の前に転がった。

葉型をとったグロテスクなU字型の物体は血にまみれてその存在をアピールしている。

「ぐぼっ!」

彩はうめき声をあげて、仰向けにダン! とダウンした。

俺は目の前のマウスピースを思わず手に取った。きっと血なまぐさいのだろうと思ったが、そうではなかった。

血の匂いより唾液の、口腔の匂いのほうが更にきつかった。

ちなっちゃんの「発情したら……」という言葉を思い出した。

ひょっとしてちなっちゃんはMなのか? 殴られて欲情しているのか?

俺はふと思ったが、レフリーのくせにリングの上へ上がってい無い。急いでリングに上がるとカウントを

始める。

「いいじゃない、カウントなんてさ」ちなっちゃんた言う。

「カウントもクソも無いわよ、どちらかが立ち上がれなくなるまでやりましょうよ」

「う、うん」

俺が何故従順に返事をしたからかは分からないが、きっとそういうフェチの類からなのだろう。

どちらかが立ち上がれなくなるまで。

俺は手に握り締めていたヌルヌルのマウスピースをダウンしている彩の口へねじ込んだ。

彩は「あ、ありがとう……」と言いながらゆっくりと立ち上がった。

「彩はまだやれるようだな!じゃあ、俺はリングの外でインターバル意外は引っ込んどくわ」

そう言って俺はリング外に出てゴングの置いてある席の前へ座った。

(ああ、オナニーに使える名シーン無いかな)

俺はそればっかり考えていた。

見るからに彩が劣勢だ、うちの、ちなっちゃんが強すぎるだけなのだが……。

背中の刀傷はだてじゃないってわけだ。

普通に「ツバくれ」って「はい」ってツバくれるのは意味無いんだよなぁ、ボクシングで殴られたマウスピースに

こびりついているツバか、顔を打たれて吐き出すツバに意味があるんだよなと俺は考えていた。

バキッ! ドガッ! バキッ!

なかなかいい勝負をしている。彩も戦いを覚えてきたようだ、きちんとちなっちゃんにパンチが入っている。

(試合後のリングの上の掃除は……実は俺がしている。楽しみのような面倒くさいような。

この地下室的なリングはすぐカビが生えちゃうだろうしな)

そう思っていると、コーナーへ追い詰められた彩が一発、二発、三発とボディを打たれ、「うげっ!」とマウスピースを

勢い良く吐き出した、それは血みどろだ。

「俺はもう我慢が出来なかった。時間なんてくそっくらえだ!」

2R終了のゴングを鳴らした、早く二人のマウスピースを堪能してみたい!。

あえてダメージの少ないちなっちゃんの方へ行った。

「あ、こっちに来てくれたんだ、マウスピースは洗わなくていいからね、手だして。

俺は右手をちなっちゃんの目の前に差し出す。

「ぶへぇっ!」唾液まみれのマウスピースを吐き出し俺の右手へ納まった。

泡立ったツバが確かに魅力的だ。だが、だが、殴られまくった彩のマウスピースへの布石でしかない。

この臭さより若い臭さっていうのもあるんだよな。

いかにこのマウスピースが普通か、それを確かめたかった。粘性の強いねばねばのツバのまとわりついた

普通の汚いマウスピースだ。

トランクスをパタパタすると相変わらず生臭い匂いがした。これはこれで勃起してしまった。

いけない、俺が応援しているのは彩だ。

 

 

「やあ、彩。辛いかい?」

俺は彩に近寄って言った。

彩は虚空を見上げている、相当パンチを打たれてイっているのだろう。

「おい、彩、しっかりしろ、ここにマウスピースを吐き出すんだ!」

俺がそう言うと

んむぇっ!

とマウスピースを吐き出してきた。

これはツバだけではない。粘性の強い臭いタンも混じっている。

「お前、タン吐いてるぜ……」

俺が言うと

「ああ、見ないで、タンなんて見られたくない……」

と言う。俺は勿論匂いを確認した。

「ツーンとした匂いに、何だか鈍い匂いがするな、これがタンの匂いか? うす黄色だな

汚いツバとタンを吐き出してるな、マウスピースは凄い匂いをしてるぞ」

「汚いの……そう……なんだ。レイジ君は不快じゃないの?」

「そんな事あるもんか! 臭いのがいいんだよ! 俺は興奮して興奮してしょうがないよ!」

 

「それも洗わないでね、レイジ君に最後にプレゼントにするから……今から玉砕覚悟で行くね」

俺はその会話を終えた後、ゴングを鳴らした。

二人は血の筋の引いたマウスピースを口から盛り上がらせて、中央へ躍り出る。

 

 

「千夏さん、私は玉砕覚悟で貴方に向かいたいと思います」

「ほう、どういう手を使うのか見て見たいわね」

「手なんてありません!」

「えっ!?」

千夏は一瞬たじろいだ。

「ただ殴り殴られの肉弾戦です、覚悟は出来ていますか?」

「こ、来い!」

ドガッ! バキッ! グシャッ!

二人がリングの中央で打ち打たれの攻防戦を繰り返している。

「生意気ねっ! これで終わりよっ!」

強烈なフックが彩の頬にめり込んだ。

「うぶぇげほぉっ!」

醜い声を出して、彩の口からマウスピースが吹き飛ばされる。

それはこの部屋の壁まで飛んで行き、ベチャッと張り付いた。

滑り落ちる事も無いのがこのパンチの強さを現せていた。

「くぅっ!!!いくらマウスピースを吐いても……負けません!」

彩が踏ん張る、そして打つ! 打つ!

フックがちなっちゃんの顔面にヒットする。さすがのちなっちゃんも

驚きの表情をしている。

「前よりかなり粘ってくるわね……努力は認めるわ……」

ズバッ!

閃光のようにちなっちゃんのフックがヒットする。

「このパンチは使いたくなかったけどね、強くなったあなたに敬意を表して……」

スバッ スバッ スバッ!

見えない、見えないパンチが彩の顔を左右にぶらせている。

彩の顔がみるみるパンパンに腫れあがってくる。

スバッ、グシャッ! グワシャッ!

だんだん左目が腫れて潰れていっているようで、鼻血と口から血が宙に舞っている。

それは美しくもあり空しくもあり、痛々しくもあった。

「終わりね!」

スシャァッ!!

鋭いアッパーが彩の顎をとらえ、えびぞりの形になった。

「ぶふぇぇぇぇっぇぇぇぇっ!

ダン!と彩はダウンした。

「ふぅー」

ダウンをみはからってちなっちゃんがボソッと言う。

「素手でこのパンチ打って、暗殺者を始末した事があるからね」

俺はゾーッとした。

「彩!」

俺は叫びながら彩の元へ行く。

そして上半身を抱きかかえた。

「彩っ! 彩っ!」

彩は痙攣を起こしてがぼがぼと泡を吹いている。

目の焦点が定まっておらず明後日の方向を見ている。

ちなっちゃんは黙って片腕を上げた。

そして、言う

「試合終了! ポイント1つ贈呈! 電話エッチはオッケーにする。もう電波ジャックして家には

流さないんで安心してやってね」

 

(おお、やったぞ!)

俺は胸をおどらせた、しかしさきほどの殺人パンチを食らったのが心配だ。

「おい! 彩! 彩!」

型を揺らし続けると、ゆっくりと黒目が戻り、意識もシャンとしてきたようだ。

「あ、レイジ君……」

「大丈夫か? あーよかったー」

「ごめん、負けちゃった……」

「気にするな! スタンプが増えた!」

「そう、よかった……。ちょっとは認めてもらえたんだ……」

 

その番、彩から電話があった。

「おお、彩、どうした?」

「今日負けたけど、やっぱり私のマウスピース持って手くれてる?」

「勿論さ!」

俺は今にもこの唾液と血にまみれたマウスピースでオナニーをしていた所だ。

「私のマウスピース、興奮する?」

「するさ! 俺は射精したくてしたくてしょうがないよ!」

「……じゃあ、今日は私のマウスピースであそこをしごくっていう事だけれども、

いつか実際に私のオマ○コにレイジ君の……入れてくれる?」

「ああ、勿論さ。君の使用済みマウスピースを嗅ぎながらペニスを出し入れしたいさ!」

「チ……チ、チンポ気持ち良い?」

「ああ、きっと良いさ。彩ちゃんのマ○コにグチャグチャ突っ込みたかったもん、あの試合では」

「もう入れてよかったのに……。次は私がダウンして動かなかったらマ○コにチンポ突っ込んでいいよ。

「えっ、本当?」

「そう、このく、く、臭いマンコにぶち込んで」

「わ、わかった。ぶち込む、でもマ○コはそんなに臭くないぞ?」

「ありがとう、皆臭いっていうのにレイジ君だけいい匂いって行ってくれる」

「おう……マウスピースのツバも良い匂いだしな」

「あれ……タンも吐いてるんだけど、そのせいで臭くないかな……」

「お前のタンの匂いは最高だよ、俺には自信持っていいよ!」

「ありがとう。いっしょにオナニーしよ」

「ああ、いいぞ、俺はチンポをしごいたらええんだな」

「そう、私はマ○コをいじるから、レイジ君は私のマウスピースをオナホマウスピースして」

「わかった、チンコに挟んでと……さてしごくぞ!」

ネッチョネッチョネッチョ

「ああ、レイジ君のチ○ポに私のヌルヌルグチョグチョで痰でねばねばのマウスピースが絡み着いてる……」

「うん、この痰、ローションより長持ちするみたいで粘度も最高だよ、チンポ擦ったらツバより生臭い匂いが

プンプン部屋中にしてるよ」

「ああ、そうなんだ、あはぁん……」

「はぁ、はぁ、彩はどうやってるんだ?」

「私はクリトリスをしごいてる、千夏さんより今は大きく鳴っちゃったから、愛液でニチャニチャしごいてる……」

「そうか、今度……彩のクリトリスを舐めさせてくれ!」

「いいよ、私のツバ臭いマウスピース、好き? ハァ、ハァ」

「好きだよ、ツーンとして臭くてたまらないよ、ハァ、ハァ」

「マ○コに突っ込むより気持ち良い?」

「ああ、気持ち良い、お前のツバとタンの匂いだけでイけそうだ」

「我慢しなくていいよ、好きなだけどっぷどっぷ出して?」

「ああ、もう出る。お前の汚くてくっさいマウスピースで出る!」

「出して! 出して! 今そこにいたら全部飲んで上げるのに!」

「うっ!」

どぷっ! とぷっ! どぴゅっ! どぷっ!

「うおっ、濃い、物凄く濃いザーメンが出たぞ!」

「あんっ、あんっ!私もイケた! あっあっあっ! 体が痙攣する! あっあっ! ああ、

飲みたい、近くにいたらレイジ君の精液飲みたい。」

「おう、わかった。で、冬休みの宿題の数学の件だけどな」

俺は懲りず事無く射精後は聖者になった。